Bohler Product Data Sheet

bohler 冷間工具鋼 k340
line
K-340 は、SKD11の高温焼戻しでの硬度不足、靭性の低さを補った"汎用性"の高い冷間作業用工具鋼です。
SKD11より高い硬度
高温焼戻し時の高度維持範囲が広く、窒化やPVDコーティングのような表面処理に適しています。
(例) 1080℃焼入 / 550℃焼戻し HRC63-64
  1080℃焼入 / 570℃焼戻し HRC59-60
hardness
SKD11を超える靭性
低温・高温焼戻しいずれの場合にもSKD11より靭性値に優れています (BOHLER K110 / SDK11の3倍)
(例) 1040℃焼入 / 200℃焼戻し (HRC61) 衝撃値:  35J
  1060℃焼入 / 560℃焼戻し (HRC60) 衝撃値:  35J
SKD11より炭化物が小さく均一
巨大炭化物の改善がなされ、偏析の少ない均一な組織になっています。被切削性・研削性にすぐれ、放電加工後の平均面のあらさはSKD11より20-30%改善されます
structure structure

1.概 要 K340は、SKD11の高温焼戻しでの硬度不足と靭性の低さを補った"汎用性"の高い冷間作業用工具鋼です。特徴として以下の点が上げられます。
  • 焼き入れ性が大変良い
  • 放電加工性が非常によい。
  • 機械加工性が良好です
 
分析値 (%) C Si Mn Cr Mo V Others
1.1 0.9 0.4 8.3 2.1 0.5 +Nb、Al
相当規格 -
納入硬度 max 235 HB
2.用 途
  • せん断加工用工具(パンチ、ダイ)
  • 抜き型、切断型、トリミング型、順送型、FB型
  • 冷間成型用工具
  • 引抜き、押出し工具、コイン製造用、転造ダイス、曲げ型、絞り型、ロール
  • 成型用、矯正機用、転造用、圧延用
  • 冷間圧鍛造用工具、シェアーブレイド
  • プラスチック金型、測定工具、木工用工具
3.熱処理
軟化焼鈍:
表面脱炭防止をして金型を800-850℃まで充分加熱した後、1時間あたり10-20℃の割合で約600℃まで炉冷します。その後、大気中冷却してください。
歪み取り:
粗加工後、650℃まで加熱し1〜 2時間保持します。その後500℃まで炉内徐冷し、さらに空冷します。
焼入れ:
予熱温度: 650-750℃、 焼入れ温度: 1040-1080℃、
冷却方法: 油冷、ソルトバス、衝風、加圧空気、雰囲気中
焼戻し:
焼戻しグラフを参照して、必要とする硬度を決めます。焼戻しは2回おこなってください。焼戻し温度は最低180℃で、保持時間は少なくとも2時間です。
temper
4.機械加工
超硬工具による旋削加工
  仕上加工 中加工 粗加工
切込深さ mm 0.5-1.0 1-4 4-8<
送り mm/rev 0.1-0.3 0.2-0.4 0.3-0.6
工具タイプ ISO P25、35 P25、35 P25、35
切削速度 m/min 140-210 140-180 100-130
 
高速度鋼工具による旋削
  仕上加工 中加工 粗加工
切込深さ mm 0.5 3 6
送り mm/rev 0.1 0.4 0.8
切削速度 m/min 20-30 15-20 10-18
 
超硬工具によるミリング加工
  仕上加工 中加工
送り mm/rev -0.2 0.2-0.4
切削速度 m/min 60-120 60-110
工具タイプ P25 P25
 
超硬工具によるドリル加工
ドリル径 mm 3-8 8-20 20-40
送り mm/rev 0.02-0.05 0.05-0.12 0.12-0.18
切削速度 m/min 50-35 50-35 50-35
5.物理的特性
比重 (20℃) 7.68 Kg/dm³
熱伝導率 (20℃) 20.0 W/(m.k)
比熱 (20℃) 460 J/(kg.k)
電気抵抗 (20℃) 0.64 Ohm.mm²/m
弾性係数 (20℃) 211x10³ N/mm²
熱膨張係数
10-6m/(m.k)
100℃
11.0
200℃
11.4
300℃
11.7
400℃
12.1
500℃
12.4