BÖHLER L022

BÖHLER L022は、炭素とシリコンの含有量が極めて低い、高耐食性のニッケル-クロム-モリブデン-タングステン合金のグループに属します。この素材は、高温下でも酸化性媒体や還元性媒体に対する優れた耐性を特徴とします。この合金は、硫酸、リン酸、硝酸、塩素ガス、硫酸の酸混合物、塩化物イオンを含む酸化性酸などの湿潤媒体に対しても優れた耐性を示します。鉄や銅の塩化物、塩素、ギ酸、酢酸、海水、その他の塩類溶液のような強い酸化剤の存在下での使用を推奨します。この材質の特徴は、酸化および還元条件下での高温での割れ、孔食、応力腐食割れに対する高い耐性です。熱安定性が高いため、BÖHLER L022は通常、溶接状態で、後熱処理なしで使用できます。攪拌機、熱交換器、送風機、ライナー、配管、噴霧システム、廃棄物焼却プラントや発電プラントの排ガス浄化システム、フラップ、スライドバルブ、測定プローブなどの環境技術に利用できます。配管、蒸発プラントなどの廃水処理システム、シャットオフバルブ、スライドバルブ、配管、遠心分離機などの塩素ガスや塩化水素製造プラントの化学エンジニアリングに使用できます。塩素漂白プラント、例えばパイプライン、測定システム。壁面温度-196℃~400℃となるような圧力容器に最適です。

利用可能な製品形状

長尺材: 提示されたデータは、長尺製品のみに適用されます。データシート(PDF)の末尾の詳細説明をご確認ください。

溶解方法

VIM+ESRまたはエア溶解+ESR

素材番号

Market grade
Alloy C22
SEL
2.4602
EN
NiCr21Mo14W
UNS
N06022

標準規格

ASTM
B564
ASTM
B574
Others
VdTÜV WB479
Others
NACE MR0103 / ISO 17945
Others
NACE MR0175 / ISO 15156

化学組成

* 化学成分(平均)

C
max. 0.010
Si
max. 0.08
Mn
max. 0.5
P
max. 0.025
S
max. 0.010
Cr
20.0 to 22.5
Mo
12.5 to 14.5
Ni
REM
V
max. 0.35
W
2.5 to 3.5
Co
max. 2.5
Fe
2.0 to 6.0

用途